e431の光ファイバー活用事例を徹底解説!【防犯カメラの遠隔監視】

光ファイバー活用で、遅延も劣化もなしの遠隔監視を実現
倉庫と事務所は同じ建物内にありますが、事務所は2階、倉庫は6階と距離が離れています。
倉庫内の映像を事務所から確認するため、以下の構成でカメラおよびモニターを設置しました。

映像の確認だけでなく、インターネットを介さずに直接レコーダーやカメラを操作することも可能で、遅延なくスムースに作業ができるようになっています。
遠隔監視の実際のシステム構成解説
Zoom to trigger
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倉庫内のカメラ16台を、1台の5MPレコーダーに接続

レコーダー→KVMエクステンダー:
レコーダーの映像及びマウス操作用のUSBをKVMエクステンダーに接続

KVMエクステンダー→メディアコンバーター:
映像及びマウスからの信号をHDBaseTに変換、LANケーブル経由でメディアコンバーターに送信

メディアコンバーター(6階倉庫)→メディアコンバーター(2階事務所):
メディアコンバーターからは、光信号に変換して送信。細く取り回しのしやすい光ケーブルを経由させることで、建屋内に既設の配管を通して、6F倉庫から事務所まで配線

事務所側のメディアコンバーター~モニター/マウスまで:
倉庫内での信号変換とは逆に、光→LAN→HDMI/USBで事務所内のモニターとマウスに接続

防犯カメラ活用のメリット
モニターからは遅延なく16台のカメラの映像を確認でき、レコーダーの操作や
設定変更も離れた事務所から直接操作が可能に!
離れた倉庫との連絡が取りやすくなり、
お客様からのお問合せにも迅速に回答できるようになりました。
スタッフ間のコミュニケーションも増えたように思います。
現場写真で見る、防犯カメラでの遠隔監視システム
倉庫では16台のカメラが稼働。
ピッキングや出荷時の作業を記録。
カメラからの映像は 倉庫内のレコーダーに集約。
レコーダーからの映像出力は HDMIエクステンダーで HDMI→LANに変換(HDBaseT)
さらにメディアコンバーターで 光信号に変換。
光ファイバーは細く取り回しが簡単構内配管を通して2階のオフィスへ。
光信号を再度メディアコンバーター・HDMIエクステンダーでHDMIに変換し、事務所ですべての映像を リアルタイムにチェック。
HDMI KVMコンバーター利用でマウスの信号も事務所まで延長。事務所から直接倉庫内のレコーダーを操作し、過去の映像の確認などが可能。
解説 ~ 【防犯カメラでの遠距離監視】
以前の弊社倉庫は事務所棟と建屋が別で、倉庫内の様子を確認するカメラの映像はインターネットを経由して事務所で確認をしていました。
その時は解像度が低く映像や操作にも遅延がでていてストレスを感じていました。また、その割にはPCの必要なスペックも高く、全体のコストの割りに満足の行く構成にできていませんでした。
2022年初頭にオフィスと倉庫を移転。 同じ建屋に事務所と倉庫が入ることになり、防犯カメラの構成を一新を試みました。 今回の事務所と倉庫は2階と6階で離れているため、HDMIエクステンダーで映像信号をHDBaseTに変換するだけでは距離が遠く不十分でした。 そこで、さらにメディアコンバーターをはさんで光信号に変換し、通信の品質を保ちながら配線をすることで、使い勝手の良い構成となりました。
光ファイバーの場合、ケーブル径も細いので配線の作業も簡単でした。既設の構内配管に通すだけでしたので、工事の手間もかかりません。
今回の構成では、レコーダーとモニターの距離が最大で約20km対応可能。 ですので、かなり大規模な工場やビル全体での監視業務にも活用可能です。 逆に、レコーダーとモニターの距離が70m以内であれば、メディアコンバータを介さずに HDMI/KVMエクステンダーだけで構成することも可能です。
今回ご紹介した「防犯カメラでの遠隔監視の事例」について ご質問やご相談などがございましたら、
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