CATV・テレビ受信のフィルター種類と選び方
フィルターは設置環境や受信状況(地域差等)により必要条件が変わるため、ご要望を伺ったうえで個別仕様にて対応いたします。お問い合わせの際は「対象周波数(チャンネル)」「設置環境」「ご希望の通過帯域・減衰量」などをお知らせください。
ハイパスフィルター(低域カット)
用途
低い周波数帯を抑え、目的の帯域(高い周波数側)を通したい場合に使用します。
よくある使用例
CATVの流合雑音対策にて、上り信号をカットしたい場合などに使われます。
e431の取扱商品
- 非通電型ハイパスフィルター(THF-60K)CATVの上り帯域(10-60MHz)を阻止
- 非通電型ハイパスフィルター(THF-770)UHF帯域以下(10-770MHz)を阻止
- 通電型ハイパスフィルター(THF-70PK)CATVの上り帯域(10-60MHz)を阻止
周波数特性はイメージです。実際の仕様は各商品ページをご確認ください。
ローパスフィルター(高域カット)
用途
高い周波数帯を抑え、目的の帯域(低い周波数側)を通したい場合に使用します。
よくある使用例
テレビ帯に影響を与える携帯電話の信号カットやBS/CS信号をカットしたい場合などに使われます。
e431の取扱商品
- BS/CSカットフィルター BS/CS(衛星放送)帯域をカット(TLF-BSCS)
- 4K8Kカットフィルター(左旋カット)2224-3224の帯域をカット(TLF-2150P)
- LTE電波 テレビ受信対策フィルター 773MHz以上をカット(TLF-773P)
周波数特性はイメージです。実際の仕様は各商品ページをご確認ください。
バンドパスフィルター(帯域通過)
用途
特定の周波数帯だけを通し、両側の帯域を抑えたい場合に使用します。
よくある使用例
FMチューナーの入力飽和を防ぐため、ケーブルテレビの信号からFM帯域のみを抽出する場合などに使われます。
e431の取扱商品
周波数特性はイメージです。実際の仕様は各商品ページをご確認ください。
トラップフィルター(特定周波数の抑圧)
用途
特定の周波数だけを強く抑えたい場合に使用します(ノッチ特性)。
よくある使用例
特定の妨害波の除去や受信を望まないテレビの周波数などを狭い帯域で抑圧する場合に使われます。
e431の取扱商品
※受注生産品につき、お問い合わせください
バンドエリミネートフィルター(帯域除去)
用途
ある範囲の周波数帯だけをまとめて抑え、他の帯域は通したい場合に使用します。
よくある使用例
地元キー局の強い電波を減衰させて電波の弱い局と同時受信する場合のレベル補正などに使われます。
e431の取扱商品
周波数特性はイメージです。実際の仕様は各商品ページをご確認ください。
イコライザ(周波数特性の補正)
用途
配線距離や構成で生じる周波数特性の傾きを、狙いに合わせて補正したい場合に使用します。
よくある使用例
CATVでケーブルなどの減衰量の差で低い周波数が持ち上がるのを是正する帯域補正などに使われます。
e431の取扱商品
周波数特性はイメージです。実際の仕様は各商品ページをご確認ください。
よくある質問(FAQ)
Q. ハイパスとローパスの違いは?
A. 通す周波数帯が逆です。
・ハイパス(HPF):低い周波数をカットして、高い周波数側を通します。
・ローパス(LPF):高い周波数をカットして、低い周波数側を通します。
選定にあたっては「通過帯域/阻止帯域」をご確認ください。
Q. 通電型/非通電型はどう選ぶ?
A. その同軸ラインで「電源(DC)を供給しているか」で決めます。
・通電型(電流通過型):同軸にDCを重畳してブースター等へ給電している系統に入れる場合(給電を止めない)
・非通電型(電流非通過型):給電の必要がない区間に入れる場合(余計なトラブルを避けやすい)
Q. 4K8K左旋カットを入れると2K/右旋に影響する?
A. 「左旋(2224-3224MHz)だけを止める設計」なら、基本的に2K/右旋への影響は最小です。
ただし、フィルターには挿入損失(通過損失)があるため、既にレベルがシビアな現場では仕様表(挿入損失、減衰量)を確認してください。
また、左旋カットを入れると、左旋(新4K8K)の視聴・配信はできなくなります(意図して止める用途向けです)。
Q. LTEフィルターはどこに入れる?(ブースター前後)
A. 原則は「ブースターの前(入力側)」です。
LTE等の強い不要波がブースターに入ると、飽和・混変調で地デジ側まで崩れることがあるため、増幅の前にカットするのが基本です。
屋外ブースター等で同軸給電が必要な場合は、通電型(DC通過型)のLTEフィルターを選ぶのが安全です。
Q. バンドエリミネートとアッテネータの使い分けは?
A. 「特定の帯域だけ落とす」のがバンドエリミネート、「全体を均等に落とす」のがアッテネータです。
・一部chだけ強すぎる/混合で特定帯域だけ高い:バンドエリミネートで帯域指定の減衰
・全部強すぎる/ブースター飽和っぽい:アッテネータ(またはブースター利得調整)で全体を減衰
症状が「一部chだけ」なのか「全体」なのかでまず切り分けるのが早いです。
Q. トラップフィルターって何?
A. 「ごく狭い周波数だけを切り落とす」フィルターです。
必要な帯域を活かしつつ、特定の妨害波だけをピンポイントで減衰させる用途で使われます。
似た用語として「バンドエリミネート」は、もう少し幅のある帯域をまとめて除去するイメージです。





























