カメラ以外に必要な機器
一口に防犯カメラと言ってもカメラ単体で動く機械は限られています。
防犯カメラを利用するために必要な周辺機器には次のようなものがあります。
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レコーダー
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記録装置のことでHDDレコーダーが容量も多く安心して使える機器になります。
ちなみに、このレコーダーをネットワークに割り当てるとアナログカメラでもインターネット上から確認できます。
HDDレコーダーの他に記録装置(媒体)としてSDカードやクラウドストレージがあります。
SDカードはカメラ本体に挿入して使用し、クラウドストレージはカメラ専用のクラウドサービスに記録を保存する機器が多いです。
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参考資料:防犯カメラレコーダーのHDD容量と保存日数の目安
- 電源装置
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カメラも当然ですが動力源がなければ動きません。そこで電源をどのように供給するかにより別途工事が必要になることもあるのでよく確認しましょう。
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PoEハブ
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IPカメラで必要となるのがこの機械。聞きなれない方も多いかとおもいますが、ネットワーク用の機器であるHUBの一種です。PoEハブはLANケーブルに直流電気を供給できるHUBになり、PoE給電対応の機器であれば電源を別途用意する必要がなくなる便利な機器です。防犯カメラで使う場合は互換性の観点からメーカー推奨のPoEハブを用意しましょう。
- カメラ駆動ユニット
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メーカーによって名称は違いますが、アナログカメラを同軸ケーブル1本で構築するシステムには必須の機械で映像信号と同時に電源を供給することができます。
こちらも先述したPoEハブと同様、メーカーで決められている機械を使用します。
- 100V電源
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別途購入する機械ではありませんが、ほとんどのカメラの場合取り付けるカメラの付近に100V電源を用意する必要があります。
100V電源がなければ電気工事士に依頼をして100V電源を確保するようにしましょう。
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モニター
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防犯カメラはもちろん、映像を映し出すものなので、その映像を見る必要があります。そのためにモニターが必要です。
アナログカメラのようにレコーダーを用意した場合、レコーダーにモニターを接続するとLIVE映像を常に確認し、有事の際は、記録した映像を確認できます。
各レコーダーの映像出力端子を確認し、その規格に適したモニターであればメーカー推奨でなくても手持ちのモニターで代用も可能です。
最近ではHDMI端子が多いです。
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カメラ取付具
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カメラの取付位置によってはカメラを商品のまま取り付けが出来ない場合があります。例えばポールに取付けたい場合は専用の金具やボックスを用意します。そのカメラがどのような取付状況に適合しているか確認し、要望の取付位置に一致しているか確認をするようにしましょう。
よくある例は、外壁取付の予定で何も用意せず取り付けようとしたらカメラから沢山のリード線が出ていて取り付けられなかったケースをよく聞きます。
その際は別途取付用ボックスを用意しましょう。
カメラに必要な配線と接続端子
カメラの種類の項でも少し話しましたが、各種類に応じて配線の種類も異なります。
種類ごとに確認していきましょう
カメラ種類 |
信号種類 |
配線 |
種類 |
端子 |
アナログカメラ |
映像信号 |
同軸ケーブル |
S-5C-FB |
BNC |
IPカメラ |
LANケーブル |
Cate5e以上 |
RJ-45 |
上記に上げたものの他、各カメラのシステムにオプションを追加した場合は別途配線が必要になる場合があるので、よく仕様の確認をして取り付けるようにしましょう。
まとめ
今回はカメラの種類や取付けに際し注意する点をまとめました。
今回の知識を知った上でお客様との打ち合わせをすると今まではどのように提案していいのか分からなかった方でも現場に合わせて種類や方法を選定しスムーズに提案が出来るはずです。